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壮絶な孤独死現場

吉村です。

今日は孤独死の現場でした。壮絶な状態でした。

死後10日経ってるとの事で、匂いや部屋の惨状はここではお伝え出来ない現場でした。一緒に対応した同僚はすぐに吐いてしまった程です。

私は現場を片付けをしながら、亡くなった方の事を考えながら、粛々と作業しました。

ここの住人は恐らく50歳代、自分と同じ世代だと思います。

何故この様な部屋になってしまったのか、何故こんな状態になっても誰も助けてくれなかったのか、気づいてくれなかったのか、現代の社会の問題だと痛感しました。

これからももっとこのような現場が増えると思います。

以前皆さんにお伝えした友人の事が頭をよぎりました。(また顔出して、精のつく食べ物でも差し入れしようと思いました)

 

2022年7月に内閣府から発表された「少子化社会対策白書」などを見ると、2040年には50歳時点における2未婚率は男性は29.5%、女性は18.7%になると推計しており、仕事や趣味など以外で付き合いがなければ、気付かれる事なく亡くなる可能性があります。

さらにこの部屋の様に発見が遅れた場合、残置物がなくなっても、匂いが取れないので、普通の現状回復では無理です。

この部屋のオーナーさんの大変さも頭をよぎりました。(不動産屋なので、この後のリフォームの大変さや費用もわかるので、なんとも言えないです)

身寄りのない高齢者の『賃貸借りられない問題もよくニュースになります。』オーナーの立場なら、高齢者に貸したくないと思ってしまう気持ちもわからなくないので、さらに複雑です。

 

これから→単身の高齢者が増えてくる。→孤独死の確率が上がる→単身の高齢者には部屋を貸したくなくなる

この負のスパラルをどの様に断ち切るべきなのか…?

それにはやはり、人との関わりを保ち続ける事が大切なんだと思います。

 

3つのゼロ(空き家、孤独死、殺処分)掲げています。

未だ志途中ですが、今私が出来る事として、孤独死したお部屋の後片付けをお手伝いさせていただいています。

我々がやっている事は小さな事ですが、少しでも世の中の役にたつ様に立ち止まる事なく足を前に出していきます。

挫けそうになりますが、諦めないで前進していこうと改めて誓った1日でした。